前向きでいることとは
"前向き"とは役立ったり、進歩したり、または有利になると思われる方向付けや力である。
つまり前向きでいることとは、人や物事が進歩している状態、有利な立場にいる状態、またはそのような方向に向かって行動することである。
別の言い方をすれば、前向きでいることは事柄の"悪い面"ではなく、"良い面"を探そうとする考えや態度である。
そしてその状態はどのような状況においても貫くことができる。

前向きでいることの重要性
前向きでいることとは、成功を得ようと努力する時、または良い状態を持続させようとするときに最も重要なメンタル面の能力である。そう簡単には実行することが出来ない。
しかしこの能力こそが本当に強い選手やチームを作り上げるのだ。
ここで重要なのは、"前向きになる"ことと"前向きでいる"ことは同じことではないという点である。
どのような選手でも前向きになることは出来るが、状況が困難になった時、前向きでいられない選手も出てくる。
苛立ち、言い訳をし、諦め、マイナス思考になるのはとても簡単で、楽な道かもしれない。
しかし長期的にみるとそれは自分自身と自分の所属するチームに悪影響を与える。
そしてそのウィルスの影響がなくなるか、または何らかの薬(多くの場合は勝利である)を手に入れるまでは広がり続けるだろう。チームの一人、また一人、とマイナス思考になっていくと、結果チーム全体がマイナス思考になってしまうのである。
たった一人の選手によって、チームや勝利の伝統が崩れてしまう恐れがある。

いつも前向きでいられるか
ジュニアユースに入った時、間違いなくみんなこれからのサッカー人生を前向きな姿勢でとらえたことだろう。
スタッフ・選手・関係者・保護者も同じことである。
しかし、問題なのは活動期間中で何か問題が起こったとしても、選手や保護者、スタッフらが前向きでいられるか？ということである。
この文章を読んだあとに、何も得るものがなかったと感じたとしても、毎日を前向きに生きようと思ってもらえればそれだけでも価値がある。


前向きでいるためのヒント
常に前向きでいるためには大変なエネルギーが必要になる。自分自身の態度や精神状態を厳しく管理しなければならない。
以下に、前向きでいるためのヒントを項目別にいくつか紹介します。

−態度−
1.物事に対する態度が、あなたの1日がどのようになるかを決定づける。
2.自分の態度すべてをコントロールせよ。
3.あなたの態度は周りに影響を与える。それを自覚せよ。

−エネルギーレベル−
1.エネルギーレベルは1日が始まるときに出来る限り高い状態にしよう。
2.更に時間が経つにつれてエネルギーレベルを徐々に高めていく。
3.あなたのエネルギーレベルが何の影響を受けているかを認識せよ。(睡眠・食事・音楽・家族の期待など)

−管理−
1.あなた自身の管理は1日に必要なエネルギーに直接関連している。管理できていれば出来るほどその同じ行為を行うためのエネルギーが減少する。
2.1日の始まりから管理できなければ、1日中管理することが不可能となる。
3.明日の準備は明日になってからではなく、前夜にすること。
4.やっていたことを終えてから、新たなことを始めよう。

−義務−
1.これはあなた自身の問題であり自分で解決するべきである。
2.これはあなたの趣味ではなく、暇つぶしでもない。仕事のようなものである。