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 福田教授の総回診


第3回 モチベーションの種 [09.1.21]

勉強のやる気に良い薬はない。勉強でもスポーツでも将来の明確な目標次第ではないだろうか。
今回は「やる気(モチベーション)と目標」についてをテーマにします。

私の青年時代は将来に向かうレールにプロサッカーはなく、行き先に今ほど多くの道はなかった。
今の時代はプロサッカーという道があるが、複雑化した情報社会のせいなのか終着駅も定まらないレールが落とし穴付きで無数に敷かれている。
アメリカの投機筋で原油価格がもてあそばれ、1年の間にガソリン価格が100円近く変動した。
サブプライム問題に端を発してリーマンブラザーズのような企業が破綻する。そして金融危機・世界当時不況。
日本では堀○貴文氏や小○哲哉氏のように頂点から地獄へのジェットコースターに乗ってしまうものもいる。
派遣社員が企業の安全弁的に切り捨てられる。将来において確実なレールなど今はないのかもしれない。
世の中がそうであるならバーチャルなゲーム感覚程度にしか将来像を描けない子どもも多くなるだろう。
親も子どもの職業感や将来像に道筋を用意することは非常に難しいと感じ、子どもの自由に任せることの「良い親感」に何となく身を委ねているのが現状の親も多いだろう。
確かに職業の希望や方向性は親が決めるものではなく子どもが自分で定める必要がある。
しかしその判断材料の提供は親の出来ることの一つであると断言したい。
その提供方法は
◎「将来の職業について話す」
◎「働いている親の姿を見せる、伝える」
◎「本などの情報源を的確に与える」
といったところであろう。
我が家でも現実にそういったことに時間が作れないし、少ない子どもとの接触時間の中で敢えて将来の話を膝をつき合わせてしてはいない。
でも子どもとの会話が「あれやれ!これやれ!これは駄目!あれは駄目!」では躾でも教育でもない。

われわれユース・ジュニアユースサッカーの指導者はサッカーを通じてどこまでの将来を選手達に想像できるか。
その日の練習試合や目先の公式戦の勝利だけを求めてその場の指導をしてしまう指導者は非常に愚かだが、選手が40歳になってからの生涯スポーツとしてのサッカーを教えたり、今からサッカーの指導者の道を考えさせるのも愚かであろう。
その意味では数年先から10年先くらいをイメージして指導していくのが理想だろう。(残念ながら中学や高校の教員はどうしても次のステップのことが指導の中心になってしまう。)

だからこそ、せめて親はもっと先のことまで考えて子どもと関わって欲しい。

どんな職業に就きたいのかがぼやけている子どもほど「やる気」は出ないのではないだろうか。
もちろん今(小、中学生時代)はぼやけていて良いのだが、余りにぼやけすぎているのも考えもの。
方向ぐらいは定めていた方が良いだろうと思ってしまう。
三郷の選手の中にはプロを目指して具体的に力強くプロ宣言できる選手もいる。現にOBの中には4人がプロ一歩手前にいる。
しかし中澤(日本代表主将)を高校で3年間指導したときの彼の意識の高さ、「プロになる」という言葉の強さ、そしてそこに向かってまっすぐに努力する芯の強さは群を抜いていた。
夢を持ち、将来を見定めていた中澤のエピソードを一つ紹介します。

ブラジルから戻ってきて日本での身のふりに四苦八苦していた中澤に、私がベルディユースの監督を当時していた田口さん(現 大成高校監督)によみうりランドでベルディーユース 対 三郷工業技術との練習試合を組んでもらった。
そのとき三郷工業技術高校の現役選手と偽って中澤をFWで初めて起用したことを覚えている。
彼が後半にヘディングシュートを決めて1−0でヴェルディユースに勝ったことが、彼のサクセスストーリーの始まりだった。
私は佑二が高校1年生の6月の練習後「お前はヘディングが武器になるから下がりながらも右半身、左半身でしっかりヘディングできるようにしよう。お前ならプロになれる。」と佑二に話したら次の日から練習後3ヶ月間彼は仲間にボールを投げてもらって毎日居残りヘディングをしていた。
彼はめきめき実力を付けていった。彼のサッカーにおける向上心は日本一であると今でも私は思っている。
中澤の最大の武器は「ヘディング」ではなく「向上心」である。

スポーツをやっている子どもに自分のスポーツの実力の位置を把握させることが、職業希望を明確にさせ、それが勉学への「やる気」につながる。
当然その逆もあり得る。プロになれる素質のある選手にそれを伝えてやることはサッカーへの「やる気」につながる。
適切な評価は指導者や親の永遠のテーマなのだ。
最悪なシナリオは、「高校生の後半で実力もないのにプロを目指している・プロに行ける力を持ちながらそれに気づいてやれる指導者に出会わない」ことだ。
難しいのは早く諦め過ぎても深く追いすぎても子どものために良くないということだ。

まとまりのない文章を思いつくまま書いてきたので、少しまとめてみたい。
モチベーションの種はこんな所にもある。

子どもの実力の判断材料の提供や職業観の提供は親の出来ることの一つ
数年先から10年先くらいをイメージして指導していくのが理想。
<私の指導者としての座右の銘>
「百歩先を見るものは狂人扱いを受け、現状のみ見るものは落伍(脱落)する。十歩先を見るもののみが成功する。」
適切な評価は指導者や親の永遠のテーマ(素敵なオンリーユーを見つけよう)



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